マスターメイド・ピッコロ。
華麗なフォルム、精緻なスペック
究極のハンドメイド・・・
50年、100年、200年後も輝き続ける存在感
ひとつの部品を作るにも何度も設計図を書き直し、気の遠くなるような試行錯誤の末、ようやく理想とする形に辿り着きました。
クラフトマンのスピリットが、妥協を許さなかったのです。
先達の偉業を踏襲しつつも、すべてマスターズオリジナル。
音に対する信念と情熱が結実した機能とデザインです。
頭部管（歌口）
柔らかな音質と吹きやすさが特徴のウェーブタイプを開発。ニュー・ウェーブ（NW）と命名。
ストレートタイプ（ST）と2種類を装備しました。注文時にどちらかお選びいただけます。
主管体
トーンホールの上部は、響きのためにサイドを大胆にカット。
従来のピッコロにはない響きとレスポンスの良さを実現しました。
1本1本ていねいに削り出し、同時に主管体内面を特殊な処理でなめらかにし、木製本来の響きを重視した音色に仕上げました。
マスターズオリジナル・メカの特徴
オールピンレス・キィシステム
楽器にダメージを与えがちなノックピンを全面廃止。
ネジ止め方式とブリッジ方式を採用し、限りなく美しいフォルムを実現しました。
台座・ポスト・メカはすべて銀製
台座は、0.8mm厚の硬度に優れたAg997を使用し、管体との密着性を高めました。
ポスト・メカ部はAg925を採用しました。
台座を固定する管体にメネジを採用
台座を固定する管体は木製のため、止めているメネジ部分が壊れやすく、この改良が長い間のテーマでした。
そこで管体に金属製のメネジを埋め込み、そこに台座をネジ止めすることとしました。
高度な技術を必要とする作業ですが、これにより台座の密着度を飛躍的に向上させ、振動によるロスを軽減させました。
カップ内部の構造
カップ内部が平面に作られていると、シェラック（天然接着剤）でタンポを止める際に、均一にシェラックを注入することが難しいため、タンポが斜めに付いてしまったり、シェラックの量によりタンポ表面にまで影響がおよび、水平面を出しにくいなどの難点がありました。
そこでカップ内側の中央をR状に加工し、シェラック溜まりを設けることでタンポ表面の水平度を保つ構造としました。
これによりタンポの変形（くるい）を最小限にすることが可能となり、長期間最良の状態を保つことができるようになりました。
ケース&アクセサリー
本革貼りのオリジナルケース。専用に設計されたコンパクトで機能的なケースです。
贅を尽くした高級感漂う銀製クリーニングロッド（掃除棒）。
つまみ部分に反射板合わせゲージとロゴの彫刻を施しました。
